デンタルフロス歯医者のオススメ5選【2024年】選び方と歯垢が取れる使い方も紹介

こんにちは、墨田区の篠塚歯科医院です!

デンタルフロスは、虫歯や歯周病、口臭予防のためにも使っていただきたいアイテム。しかし、使い方や選び方がわからないと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、デンタルフロスの種類や選び方、オススメのデンタルフロスを紹介。デンタルフロス選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそもデンタルフロスって何?しないとどうなる?【歯科医が解説】

デンタルフロスとは、歯と歯の間に溜まった食べかすや歯垢を取り除く細い糸のことです。細い線維が何本もより合わせて作られており、この繊維が歯と歯の間に付着した歯垢を絡め取ります。

歯ブラシでは届きにくい部分もデンタルフロスを使うことで、きれいに除去することが可能。デンタルフロスを使用するのとしないとでは、虫歯や歯周病予防効果に大きな差が生じます。

デンタルフロスを併用すると歯垢除去率がアップ!

歯と歯の間の虫歯・歯周病は高い頻度で起こります。なぜなら、歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくい場所であるため、歯垢が残りやすいからです。

アメリカ歯周病学会では「Floss or Die」というキャッチフレーズでデンタルフロスの重要性を啓蒙していました。勿論、フロスをしなくても直接的に死にませんが、長期的に歯を失い全身の健康に差が出ることや、虫歯治療が1本10万円する場面もあるアメリカでは、多くの歯を失うことが金銭的にも死活問題にもなることは予想がつきます。

虫歯の主な原因は、歯垢の中に存在する虫歯菌です。むし歯菌は、食べかすに含まれる糖分を栄養源として利用し、酸を出します。歯の表面のエナメル質は酸に弱い性質があり、虫歯菌が出す酸によって溶かされてしまうと歯に穴が空いてしまうのです。そのため、歯と歯の間に歯垢や汚れが溜まると、虫歯のリスクが高まります。

また、過去の研究*によれば、歯ブラシだけでは約58%しか歯垢を除去できていないことがわかっています。しかし、デンタルフロスを併用すると歯垢除去率は約86%にアップします。歯と歯の間の歯垢を効果的に取り除くことは、虫歯を予防する上で重要です。そのため、デンタルフロスの使用は、日常のケアに欠かせないアイテムとしてオススメします。

*参考文献:山本 昇, 長谷川 紘司, 末田 武, 木下 四郎.Interdental Brush と Dental Floss の清掃効果について 日本歯周病学会会誌.1975,17,p258-264.

虫歯・歯周病などお口のトラブルも早期発見!

デンタルフロスの使用は歯垢を取り除くだけでなく、歯や歯ぐきの異常を早期発見できます。

たとえば、デンタルフロス使用時に出血がみられた場合は、歯肉炎や歯周病の症状である可能性があります。また、デンタルフロスが引っかかったり切れたりする場合は、歯石の付着や詰め物・被せ物の段差、虫歯ができている可能性が高いです。

これらの症状があれば、早めに歯科医師に相談することをオススメします。すぐに受診できれば歯や歯ぐきへのダメージが抑えられ、治療の回数や期間の短縮も期待できます。

最低でも就寝前に1回!毎日継続して使うことが大切

デンタルフロスの使用は、毎食後が理想的です。ただ、難しいと感じる方も多いので最低でも1日1回、就寝前の使用を心がけましょう。

就寝中は唾液の分泌量が減少し、虫歯菌が活発になり増殖します。唾液には虫歯菌の活動を抑制する作用や、お口の中を清潔に保つ作用があります。しかし、就寝中はこれらの作用が低下するため、就寝前に歯垢をしっかり取り除くことが重要です。

とは言え、「デンタルフロスの使用が面倒」「習慣化できずにやめてしまった」という方も少なくありません。そこで、デンタルフロスを習慣化するためのポイントを以下にまとめました。

  • 歯ブラシの前にデンタルフロスを使う
  • 週3回から始めるなど、使用頻度を少なめに設定して徐々に増やす
  • 最初は前歯だけや奥歯だけなど、部位を限定して始める
  • パートナーや家族と一緒に取り組み、お互いに声を掛け合う

特に歯ブラシの前にデンタルフロスを使用すると、習慣化しやすくなります。最初は小さな目標を設定して、習慣化してきたら1日の使用回数を増やしていきましょう。

デンタルフロスのオススメは?歯科医が勧める選び方のポイント

デンタルフロスの選び方は、使用目的や好み、歯の状態によって異なります。以下のポイントを考慮して自分に合ったデンタルフロスを選びましょう。

形状はロールタイプ・ホルダータイプの2種類!使いやすさで選ぼう

デンタルフロスにはロールタイプとホルダータイプがあります。

ロールタイプは容器に巻かれた糸が入っており、長さを自由に調整できます。歯が重なっている部分も入りやすく、使い勝手が良いのが特徴です。ただ、操作は難しいので、最初は練習が必要になります。

ホルダータイプは、糸がホルダーに固定されているため、初心者や子どもでも簡単に使えます。ホルダータイプは、手間をかけずにケアしたい方にオススメです。F型とY型の2種類があり、F型は前歯、Y型は奥歯が使いやすいです。

使い分ける必要はありませんが、Y字型の方が断然お勧めです。歯医者でF字型を使っている方はほぼいないと思います。

その理由は2つあります。操作性とプラークの除去能力の差です。

F字型は奥歯の歯間に入れる時、頬が邪魔になり操作しにくいです。フロスは上下にカチカチして食べカスを取るだけではなく、前後の歯面に擦ってプラークを浮かすことが大切です。なので操作性の良いY字型がオススメです。

またY字型の方が、糸が何重にもなっている商品が多く、F字は糸がかなり細いです。

糸の強度の太さはプラークの除去能力に大きく差が出るため、2つの理由でY字型がオススメになります。

初心者向きはワックス付き・汚れが落ちやすいのはノンワックス

ワックス付きは滑りが良く、初心者でも扱いやすくなっています。特に、歯間が狭い方、重なり合っている歯がある方は、ワックスタイプがオススメです。

一方、ノンワックスタイプは摩擦力が高く、入るのが少し難しいかもしれません。しかし、繊維が歯面で広がるので、しっかりと汚れを取り除けます。また、引っかかりを感じられやすいので、虫歯ができているか気づきやすいです。歯垢除去率を重視する方は、ノンワックスタイプが適しています。

デンタルフロスの素材は主に3種類

デンタルフロスの素材には、ナイロン・ポリエステル・ポリエチレンの3種類が主流です。

ナイロンは強度があり、歯垢をしっかりと掻き出せます。ただし、硬さがあるため歯ぐきにあたると痛みを感じることがあります。

ポリエステルはやわらかいのが特徴で、歯ぐきへの負担を軽減します。歯間や広い方や歯ぐきに炎症が起きている方にオススメです。

ポリエチレンは極細でありながらも強度が高いため、歯間が狭い方に適しています

ステイン除去・フレーバー入り・フッ素配合など歯垢除去以外の効果にも注目!

近年、デンタルフロスは歯垢除去だけでなく、さまざまな効果を持つ製品が増えています。

ステイン除去タイプは、コーヒーや紅茶、ワインなどで着色した歯の表面の汚れを効果的に取り除けます。

また、使用感を向上させるために、味や香りがついているフレーバー入りのデンタルフロスも人気です。ミントフレーバーは使用後の爽快感が得られ、フルーツフレーバーは子供のケアを楽しくする工夫がされています。

フッ素配合タイプは、虫歯予防効果を強化するためのもので、特に虫歯のリスクが高い方にオススメです。

インプラントやブリッジがある方・矯正中の方は専用のデンタルフロスがオススメ

インプラントやブリッジが入っている方・ワイヤー矯正中の方は、通常のデンタルフロスでは届きにくい部分が生じたり、ケアが難しかったりします。そのため、状況に合わせてデンタルフロスを選ぶ必要があります。

インプラントやブリッジがある方はスーパーフロスがオススメです。このデンタルフロスは、太さや形状に特徴があり、インプラントやブリッジ周辺の歯垢を効果的に除去できます。

また、矯正中の方は、先端が硬くなっているデンタルフロスか矯正専用のものを選ぶと良いでしょう。ワイヤーやブラケットの間をスムーズに通せます。

詳しくは後述のセクションでオススメのデンタルフロスを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

歯垢がごっそり取れるデンタルフロスの使い方

歯垢を効率良く落とすためには、正しい使い方を知ることが重要です。ここでは、デンタルフロスの使い方を紹介します。

ロールタイプ

1.デンタルフロスを約40-50cm取り出します。

2.中指の両方に巻きつけ、残りの部分を親指と人さし指でしっかりと持ち、糸の部分を約2~3cmに調整します。

3.歯ぐきに当たらないように注意しながら、歯と歯の間に優しく挿入しましょう。その際、歯ぐきの中1~2mm程度まで入れると、歯ぐきの中の汚れも除去できます。

4.歯に沿って糸を小さく動かしながら歯垢をこすり取ります。

5.歯間ごとに新しい部分の糸を使用するため、糸を巻きつけた指を調整してください。

ホルダータイプ

1.糸が緩んでいないかチェックしましょう。糸が切れていたり劣化している場合は新しいものに交換してください。

2.糸を歯と歯の間に小さく動かしながら優しく挿入します。

3.ホルダーをしっかりと持ち、歯に沿って糸を小さく動かして歯垢を取り除きます。

デンタルフロス【歯医者のオススメ5選】

ここでは、歯科医がオススメするデンタルフロスを5つ紹介します。

⓵オーラルケア|フロアフロス

出典:Amazon

384本の糸がより合わせられており、歯に付着した歯垢をしっかりと絡め取って除去します。歯ぐきの中1~2mmまで糸を入れることができ、歯ぐきに付着した歯垢も落とせます。他社メーカーより糸が多いため狭い歯間の方には、入れにくいですがプラークの除去は体感レベルでも差を実感できます。

糸はやわらかいポリエステル製で痛みを感じにくいため、歯肉炎や歯周病に罹患している方も使いやすいです。

45mの基本サイズで気に入ったら、250mのロングサイズはコストパフォーマンスは抜群。歯科医・歯科衛生士も臨床での使用を選んでいるほど、信頼性が高く、愛用者の多いデンタルフロスです。

また美容方面でも幅広くご活躍されているタレントの指原莉乃さんも愛用のフロスです。

画像引用: さしはらチャンネル

自身のYoutubeチャンネルで紹介したり、テレビの「今夜くらべてみました」などでも紹介されたことがある商品です。気になったら是非一度試してみて下さい。

内容量45m/250m/250m(詰め替え用)
素材ポリエステル
ワックスの有無有り
製造国イタリア
参考価格(税込)Amazon参照: 45m 726円/250m 2,750円/250m

②クリニカアドバンテージ |デンタルフロス Y字タイプ

出典:Amazon

ロールタイプを器用に使うのは難しいかたにオススメの商品がこちら!初心者でも使いやすいホルダータイプのY型です。

よくF字型のタイプの方が1本当たりの単価が安く売っておりますが、F字型は奥歯の操作が頬に邪魔されて使いにくいため、Y字型の方がお勧めです!

奥歯の歯間も届きやすい設計になっており、食べカスや歯垢を簡単に取り除けます。

またLIONのクリニカは糸も高強度素材のテミクロンを採用しており、プラークの除去能力が高いだけでなく、長持ちするため洗って繰り返し使えます。

こちらは日本歯科医師会の推奨商品でもあります。

ただし、使用後のデンタルフロスには細菌が付着しているため、数日~1週間で交換することをオススメします。

内容量18本/30本
素材高強度ポリエチレン(テクミロン)
ワックスの有無無し
製造国中国
参考価格(税込)18本入 336円/30本入 497円参照:Amazon

③UFCサプライ|こどもデンタルフロス フロッシィ

出典:Amazon

子どもの歯のケアに特化したホルダータイプのF型です。安全に使用できるようにホルダー部分にはグリップがついています。バナナ・オレンジ・いちご・ぶどう・リンゴ・マンゴーの6つのフレーバーで様々な味で、フロスを習慣化させたいお子さんが毎日のケアを楽しくさせる工夫がされています。

細くても丈夫なポリエチレン製の糸を使用しているため、歯間が狭いお子さまの歯もスムーズに挿入できます。また、単回使用の個包装となっているので衛生的です。保護者の仕上げ磨きの際に使用してください。

内容量30本/60本
素材ポリエチレン
ワックスの有無無し
製造国台湾
参考価格(税込)Amazon参照: 30本入 495円/60本入 700円

④ソートン|スーパーフロス3in1レギュラータイプ

出典:Amazon

デンタルフロスとフィラメント、フロススレッダーの3つの機能を1本に統合した製品です。

フロススレッダーの部分は硬くなっているため、ブリッジの土台の歯とダミーの歯の間を簡単に通すことが可能。中央のフィラメントの部分は、ブリッジとインプラントに付着した汚れを除去します。

特にブリッジが入っている方は、ダミー部分はこの商品以外では掃除をすることが困難なため、土台の虫歯や臭いが気になる場合はオススメです。

さらに、デンタルフロスの部分を使用することで、ブリッジ以外の歯と歯の間の汚れを除去できます。

複数のアイテムを使用していたケアが1本で完結するので非常に便利です。

内容量100本
素材ナイロン
ワックスの有無無し
製造国アメリカ
参考価格(税込)Amazon参照: 1,100円

⑤‎プラティパス|矯正用フロッサー

出典:Amazon

ワイヤー矯正中は、ワイヤーが取り付けられているため通常のデンタルフロスを使用するにはテクニックが必要になります。

そこでオススメなのが、プラティパス矯正用フロッサーです。このデンタルフロスは、ホルダーの片側が薄く設計されているため、ブラケットやワイヤーの間に簡単に入れることができます。デンタルフロスの反対側はピックが付いており、ブラケット周りの食べかすも除去できます。

元々フロスを用いており、矯正中も慣れたフロスでケアをしたい方にオススメの商品です。

内容量30本
素材ポリエチレン
ワックスの有無無し
製造国アメリカ
参考価格(税込)Amazon参照: 1,000円

デンタルフロスのよくあるQ&A

デンタルフロスに関する疑問や不安を持つ方も多いです。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1.歯磨きとデンタルフロスはどちらが先?

デンタルフロスを先に使用し、その後に歯磨きを行うのが習慣化しやすいのでオススメです。また、歯磨きの前に行うことで、効果的に歯垢が除去できるという研究結果*も報告されています。フロス使用後に歯磨きを行うことで、歯磨き粉の中のフッ素が歯間にしっかりと浸透し、虫歯予防の効果の向上が期待できます。

*参考文献:Mazhari F, Boskabady M, Moeintaghavi A, Habibi A.The effect of toothbrushing and flossing sequence on interdental plaque reduction and fluoride retention: A randomized controlled clinical trial.Journal of Periodontology. 2018 Jul, 89(7),p824-832.

Q2.デンタルフロスを歯間ブラシの違いは?

どちらも歯間ケアのための清掃補助用具ですが、使用目的や適切な場面が異なります。

デンタルフロスは細い糸状のもので、歯と歯の間に溜まった歯垢を取り除くのに使用します。

一方、歯間ブラシは小さなブラシの形をしており、大きな隙間を掃除するのに適しています

Q3.デンタルフロスで血が出るのはなぜ?

デンタルフロス使用時に血が出る場合は、フロスで歯ぐきを傷つけていることもありますが、歯肉炎や歯周病の初期症状である可能性が高いです。歯垢や歯石が蓄積されると、歯肉に炎症を起こしやすくなります。

正しいデンタルフロスの使用方法とケアで症状は改善されることがあります。しかし、出血は歯周病のサインであるため、早めに歯科医に相談しましょう。

Q4.毎日デンタルフロスしても臭うのはなぜ?

デンタルフロスが臭う場合、蓄積された歯垢の中に存在する細菌が放つガスによるものであることが多いです。デンタルフロスの使用と丁寧な歯磨きでお口の中を清潔に保つことで臭いを減少させることができます。

しかし、毎日臭う場合は、歯周病の進行や虫歯が疑われるため、歯科医に相談することをオススメします。

まとめ

デンタルフロスの使用は、虫歯や歯周病の予防につながります。ぜひ日常のオーラルケアの一つとして取り入れてくださいね。

「自分に合ったデンタルフロスが知りたい」

「デンタルフロスがうまく使えない」

このようなお悩みがある方に向けて、篠塚歯科医院ではデンタルフロスの選び方や使い方のアドバイスをしています。患者さま一人ひとりのお口の中の状態を把握し、適切なケア方法を提案していますので、興味をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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墨田区の歯医者 篠塚歯科医院 院長

歯学博士 篠塚嘉昭

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