歯のクリーニングは保険適用になる?料金や目安の頻度を紹介!

「歯のクリーニングって保険適用になる?」

「料金はどのくらい?」

このような疑問を持っている方に向けて、本記事では保険適用で受けられるクリーニングの料金や適切な頻度、メリットなどについて解説します。

歯のクリーニングとは?

歯のクリーニングとは、歯石やプラークを取り除き、お口の中を清潔に保つための処置のことです。この処置は、歯科医師または歯科衛生士といった国家資格を持ったプロフェッショナルが施術にあたります。

自分の歯を爪でこすったときに、ネバネバとした白い塊がついた経験をされたことはありませんか?それは食べかすではなく、「プラーク」と呼ばれるものです。1gのプラークには約1000億個以上の細菌が存在し、その中にはむし歯や歯周病の原因菌が含まれています。

プラークを長期間放置すると、むし歯や歯周病を引き起したり進行させたりするリスクが高まります。プラークは歯ブラシで取り除くことが可能ですが、磨きづらいところは磨き残しが生じます。

磨き残したプラークは、やがて唾液中のミネラルと結合し、固まって歯石になります。一旦歯石になると、歯ブラシでは取り除くのが不可能です。

さらに、歯石の表面はザラザラしているため、プラークが付着しやすい状態になります。たとえ歯磨きが上手な方でも、約2~3ヶ月で歯石はついてしまいます

そのため、定期的に歯のクリーニングを受けてむし歯や歯周病の原因となるプラークや歯石をしっかりと取り除くことが大切なのです。

保険適用の歯のクリーニングは3,000~4,000円程度

国民健康保険や職場の健康保険など、公的医療保険に加入している場合、どの歯科医院を利用しても同様の治療を同じ金額で受けられます。

歯周病治療や進行の抑制を目的として行われるスケーリングやSRPは、保険適用の範囲内で行われます。歯の本数や部位で異なりますが、3割負担で3,000~4,000円程度です。比較的低コストで基本的な口腔ケアを受けられます。

歯のクリーニングが保険適用になる条件

保険適用の歯のクリーニングは、歯肉炎や歯周病と診断された場合に行われる治療の一環です。歯周ポケットが深く、歯石除去などが必要な場合は保険適用となることが多いです。

ただ、厚生労働省から「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」として認定を受けている歯科医院では、予防を目的としたクリーニングやフッ素塗布も保険の適用範囲となります。

認定を受けるためには、治療実績や専門スタッフの配置、設備、衛生管理など厳しい基準を満たす必要があります。

当院は、か強診の認定を受けている歯科医院です。むし歯や歯周病の予防のための定期検診やクリーニングを月に1回保険適用内で受けることが可能です。

歯のクリーニングはどんなことをするの?

歯のクリーニングは、一般的に以下の施術が行われます。

  • 歯周ポケット検査
  • 染め出し検査・TBI
  • スケーリング(歯石取り)
  • SRP
  • 歯面研磨
  • フッ素塗布

歯周ポケット検査

保険適用のクリーニングは、歯周病治療を目的として行うため検査は必須です。検査では、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」と呼ばれる深さを測定し、炎症の有無や歯石の位置などを確認します。

また、必要に応じてお口の中の写真撮影や、歯を支えている骨の状態を把握するためにレントゲン写真を撮影することもあります。

染め出し検査・TBI

TBIはブラッシング指導のことです。染め出し検査で磨き残しをチェックし、正しいブラッシング方法を学ぶことができます。

スケーリング(歯石取り)

スケーリングは、歯の表面に付着した歯石を取り除く処置のことです。歯石は放置すると歯周病を引き起こす原因となるため、定期的な除去が重要です。歯石の量が多い場合は、2~4回にわけて行うこともあります。

SRP

歯ぐきの下に歯石が付着している場合は、SRP(スケーリング・ルート・プレーニング)を行い、歯周ポケット内の歯石を取り除きます。その後、汚染された歯の根っこのセメント質や象牙質を取り除いて根面を滑らかにし、プラークの付着を予防します。ただ、根面の滑沢化をするかどうかは、歯科医院の治療方針によって異なります。

歯面研磨

歯の付着したプラークや着色を専用の機械を使って取り除く処置です。歯面研磨を行うことで歯の表面が滑らかになり、プラークや着色の再付着を予防できます。着色を除去できるので、歯本来の白さを取り戻し、見た目を改善する効果も期待できます。

フッ素塗布

フッ素塗布は、予防処置の一つです。歯の表面のエナメル質を強化、むし歯菌の活動の抑制、再石灰化作用があります。子どもだけでなく、大人にもむし歯予防効果が期待できます。クリーニング後にゲル状のフッ素を歯に直接塗布する方法が一般的です。

当院では、染め出し検査・歯周ポケット検査・唾液検査を行い、むし歯や歯周病のリスクを事前に評価します。この診断をもとに患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた治療計画を立て、施術にあたります。1回の施術時間は60分確保しており、丁寧な施術を受けられます。

歯のクリーニングはどのくらいの頻度で受けるべき?

歯のクリーニングの頻度は、患者さんのお口の状態によって一人ひとり異なります。

たとえば、セルフケアがしっかりとできていいる方は、3ヶ月に1回がおすすめです。歯石や着色がつきやすい方、むし歯や歯周病のリスクが高い方、歯磨きが苦手な方は1~2ヶ月に1回が目安になります。

大切なのは、毎日のケアをしっかりと行い、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることです。歯科医師や歯科衛生士と相談し、適切な頻度で受けましょう。

歯のクリーニングを受ける4つのメリット

定期的な歯のクリーニングは、以下のメリットがあります。

むし歯・歯周病予防につながる

歯垢や歯石を除去することによって、むし歯や歯周病の原因となる細菌の繁殖を防げます。むし歯や歯周病は、放置すると歯の喪失につながるため予防は重要です。

口臭予防につながる

口臭の主な原因の一つは、お口の中に存在する細菌です。クリーニングを受けることで細菌量を減らして繁殖を抑制できます。自宅でのケアでは難しい歯周ポケット内の汚れも清掃されるので、口臭の発生を抑える効果も期待できます。

歯ブラシで落とせない歯石を除去できる

歯ブラシだけでは除去しきれない歯石もクリーニングで取り除くことができます。歯石は歯周病のリスクを高めるため、定期的にクリーニングを受けることをおすすめします。

歯の本来の白さを取り戻せる

歯面研磨ではコーヒーや紅茶、タバコなどによる着色を取り除くことができます。歯の本来の白さを取り戻すことができ、見た目の改善にもつながります。また、表面が滑らかになるので、再付着も予防できます。

まとめ

保険適用の歯のクリーニングは、歯周病治療の一環として行われます。歯周ポケット検査、スケーリングなど基本的な口腔ケアを3,000〜4,000円程度で受けられます。

当院は、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)に認定されており、予防的クリーニングも保険適用で行えます

唾液検査も加えて、1回の施術時間を60分確保し、患者さん一人ひとりに合った施術を実施しています。

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歯のクリーニングだけでも歯科医院を利用できます。当院のクリーニングが気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

篠塚歯科医院 院長【本所吾妻橋・浅草】

歯学博士 篠塚嘉昭

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